- 詳しく自律神経について知りたい
- 交感神経と副交感神経の働きについて知りたい。
- 内蔵などをコントロールしている神経について知りたい
こういった疑問やヒントについて答えていきます。
☑本記事の内容は
- 自律神経系について
- 自律神経系の特徴
- 危険が迫ると働く交感神経
- 休息が必要な時に働く副交感神経
この記事を読むことで、
自律神経系について知ることができます。
自律神経失調症と言われても、具体的に分かりにくいです。
この記事を読むことで症状と自律神経との関わりを
知ることができます。
自律神経を整える方法が分かります。
私は、治療業界に約15年携わっています。
現在ストレス社会で、自律神経が乱れやすい環境に
多くの人はいるのではないでしょうか。
自律神経について知ることで、
不定愁訴を改善するしっかりとした
知識が身につきます。
そうすると対応策もわかります。
自律神経系とは
体の神経の分類
自律神経系は、意識的に動かすことができない内蔵などを
コントロールしている神経系です。
人間をコントロールしている神経には大きく分けると
中枢神経系と末梢神経系とに分けることができます。
中枢神経系とは、大脳皮質、脳幹・脊髄などのことをいいます。
末梢神経系とは、中枢神経系以外のすべての神経のことをいいます。
末梢神経系は、体性神経系と自律神経系との分けることができます。
体性神経系は、運動神経と感覚神経とに分けることができます。
運動神経とは、体を動かすために筋肉に司令を出す神経です。
感覚神経は、視覚や聴覚など感覚を脳に伝える神経のことをいいます。
外からの刺激を脳に伝える神経と脳から体に指令を
出す神経は異なっています。
一方、自律神経は、体を一定の状態に保つ役割を
担っています。
体を一定の状態に保つことを
ホメオスタシス(恒常性)といいます。
具体的には、体温や、血圧や心臓、内蔵など意識して
コントロールできないところをコントロールしています。
運動などを激しくすると、
安静時よりも肺や心臓の活動が活発になります。
酸素を必要とする筋肉に
酸素を送り、筋肉の活動がアップします。
肝臓では、エネルギーを送るために、
グリコーゲン(糖質)の分解が促進されます。
これらの機能をすべてコントロールしているのが
自律神経系です。
自律神経系は、自律と名付けられている通り、
意識的なコントロールではく無意識的なことを
コントロールしています。
この自律神経系のことを不随意神経ともいいます。
自律神経系の3つの特徴
①自律的作用がある
自律神経系の最高中枢は、間脳の視床下部にあります。
眠っている間も常時活動し、不随意に内蔵諸器官を調節しています。
②二重支配されている
自律神経系は、交感神経と副交感神経に分けることができ
両者のバランスで体を調節しています。
交感神経は、脊髄の胸部から腰部にかけての神経分節から
枝分かれしています。
副交感神経は、脳幹の中脳・橋・延髄そして脊髄仙部に
神経分節があります。
③拮抗作用がある
交感神経と副交感神経は、一方がある器官に対して
興奮(亢進、促進)的に働けば、もう片方は、鎮静・抑制的に
働きます。
例えば、副交感神経は呼吸数や心拍数を低下させますが、
交感神経は逆に増加させます。
危険が迫ると働く交感神経
交感神経は、心臓や肺の機能を高めます。
心拍数や血圧を上げる働きをします。
気持ちがドキドキとしたりするのは交感神経が
働いているからです。
その反面、内蔵に対しては抑制的に働きまます。
胃や小腸など消化に関わる働きを低下させます。
そうすることで、すぐに行動できるように体を
準備します。
交感神経の始まりは脊髄の胸髄が中心で、
胸椎の下以降の腰椎(腰部)までに節前神経が
存在しています。
節前神経は神経分節より中心よりの神経で
神経分節より後の神経を節後神経といいます。
神経細胞の集団を神経節といいます。
呼吸中枢が存在する脳幹部に交感神経の節前神経は
ありません。
体に対する交感神経の作用
頭部に交感神経の作用は、瞳孔の拡大、唾液の粘稠性が
より強まります。
皮膚では、汗腺、立毛筋、肛門などの平滑筋や血管なども
コントロールしています。
内蔵については、心臓機能の促進。その反対として
内臓は特に消化に関する胃や小腸は抑制的に働きます。
子宮、膀胱、小腸などの幽門括約筋や回腸、結腸括約筋
などを収縮させます。
その他、腎臓や、睾丸、卵巣など泌尿器、生殖器などの働きを抑制します。
交感神経が働くと小腸や排泄の働きを抑えられます。
ストレスがかかった時に呼吸運動が速くなったりするのは
緊急事態に対応できるようにしています。
消化、吸収、排泄は交感神経が働いている時は
抑制されます。
回腸や結腸括約筋なども収縮するので、便秘になったり、
し、内臓はストレスの影響を受けやすいことがわかります。
交感神経が興奮させるものとは
- 怒り、悲しみ、羞恥の喜怒哀楽の消極的な精神状態。
- 身体的ストレスと筋肉を使った運動
- 極度の寒さ・暑さなどの環境変化
- ゆっくりした吸息運動
- 激しい痛みや皮膚痛感
- 体温上昇などの発熱
休息が必要な時に働く副交感神経
副交感神経は、心臓以外の内臓器官の働きを促進させます。
健康状態は、副交感神経と大きく関わっています。
主に心臓や呼吸器官をコントロールする副交感神経を迷走神経
といいます。
副交感神経の中枢
副交感神経の中枢は脳幹と脊髄にあります。
脳幹から伸びる神経のことを迷走神経といいます。
迷走神経について
心臓の洞結節や房室結節にあるペースメーカーを刺激し
心拍をコントロールします。副交感神経が働くと心拍数が
減少します。
食道から盲腸にわたって食物の消化、吸収器官を
コントロールします。
腸管の蠕動運動を活発にしたり、胃のガストリンや膵臓のインスリンの
分泌を促進し、肝臓や腎臓の働きも活発にします。
舌咽神経の耳下腺、顔面神経の顎下腺、舌下腺の唾液分泌を
促進しているのも副交感神経です。
眠りの副交感神経は中脳の動眼神経を支配し、目の毛様体や瞳孔の
縮小に関わっています。
骨盤内臓神経
仙髄からでている副交感神経は骨盤内臓神経です。
勃起神経や大腸の結腸、直腸など下腹部の神経を
コントロールしています。
膀胱の括約筋を緩めて排尿を促したり、陰茎の
血流を促し、勃起させたりします。
前立腺の周囲にある筋肉を収縮させて分泌物を排出する
機能もあります。
副交感神経を刺激する方法とは
副交感神経が働くと、胃や小腸など消化運動が促進されます。
ゆったりした、楽な気分になり、リラックスします。
副交感神経が働き、交感神経は抑制されます。
これを応用したのが、自己暗示や自己催眠を使った
自律訓練法があります。
ストレス緩和や心身症の治療に使われています。
- 喜び、うれしさ、幸せ、充実感の積極的な状態。
- 休息や安静・睡眠をとる。
- 適温や森林浴などの自然環境。
- 腹式呼吸などの深い呼気運動。
- 内臓の痛み。
- 体温低下など
まとめ
自律神経について記事を説明しました。
自律神経には副交感神経と交感神経とが
あって、体の無意識的なところコントロール
していること説明しまいした。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました。
コメント