- こんな方が対象にです。
- 腰椎椎間板ヘルニアによる腰痛で、コルセットやサポーベルトをすすめられたけど どれがいいのか?
- コルセットやサポートベルトどのくらいの期間をやっておくの.
- 腰椎椎間板ヘルニアに腰痛べルトは効果があるの.
今回はこれらの疑問にお答えします。
✓本記事の内容は
- 腰痛でコルセットやサポートベルトをどれくらいの期間したらいいのか
- 腰椎椎間板ヘルニアによる腰痛にコルセットをしてもしなくてもたも同じ
- 腰痛でコルセットで腰を固定し、受身的治療は慢性化させる
あいさつ
こんにちは。
尼崎で東洋医学南整体院をやっている 南です。
私は約15年ほと治療院業界に携わっています。
そういった経験の中で腰痛ベルト・コルセット はちょっとぐらいは効果があるのも、腰痛を軽減 させてくれるものと考えていました。
実際にベルトをしたから、良くなったと聞いたことは ありません。
ベルトをされている方はどちらか言うと、不安だから ベルトをすることによって安心を得ている感じがしました。
でも、安心感を得ているから良いと考えていましたが、 実際に効果があるわけではなく、依存性を生じることと なると、やはり自然が良いのかなと思います。
腰痛でコルセットやサポートベルトをどれくらいの期間したらいいのか
腰痛にコルセットやサポートベルトをすすめらたり、つけたことも あるかもしれません。
これを装着する目的は、腰の動きの制限、腹部の支持、姿勢の矯正による 腰痛の緩和と予防することです。
そもそも、腰痛のコルセット、サポートベルトの有効性はまだ科学的に 証明されていないんです。
本当ですか、といいたいところですが、
では今まで何のために腰痛ベルトしたのか、腰痛ベルトをしていたら 実際に楽だったぞと思われるかもしれません。
腰痛ベルト、コルセット、サポートベルトなどについての研究を いくつかご紹介します。
アメリカのウォリシュとシュワルツ
食料品流通センターに勤務する男性90名を、
- 荷物の持ち上げ方に関する教育プログラムグループ
- 特注腰部コルセット教育ブログラムグループ
- 何もしない非介入グループ
3つのグループに無作為に振り分けました。6ヶ月間にわたって 追跡調査をしています。
その結果、この三つのグループの腰痛発症率や腰痛に関する欠勤日数に、 大きな差が無かったと報告しています。
このことから考えると、どれくらいの期間ずっとコルセット や腰痛ベルトをしたらいいのかというと、 自分のさじ加減で行っていいということです。
このベルトやコルセットをする目的は、 腰痛を治すためではなく、腰を守っている という安心感のため、あるいは満足感 のためにするとうことです。
オランダのヴァン・ポッペルらの研究
スキボール空港のオランダ航空貨物部に勤務する 312名にを4つのグループに無作為に振り分けました。
4つのグループとは、
荷物の持ち上げ方に関する教育プログラムグループ
教育プログラムと腰部コルセットグループ
腰部コルセットグループ
何もしない非介入グループ
です。
6ヶ月にわたって追跡調査しました。
どのグループが一番結果が良くて、どのグループが 一番結果が良くなかっと思いますか?
実は、腰痛発症率と腰痛による欠勤日数に 差はありませんでした。
このことから、いつコルセットや腰痛ベルトやめたら良いのか というと、いつでも飽きたらやめたらいいということが 分かります。
あんだけお金がかかったのに・・・。
と思われるかも知れませんが、現実的には 同じなのです。
アメリカのワッセルらの研究チーム
新規開業小売店160店に務める資材運搬担当者
9377名を対象に
腰部サポートベルトの腰痛予防効果を調査しています。
6ヶ月にわたって行われました。
- 89店はベルトの装着を義務付け
- 71店は任意の装着
に振り分けました。
さらに、71店を3つのグループに分けました。
- 毎日サポートベルトを装着した時
- 週に1~2回だけ装着した時
- まったく装着しない時
そこで、これらの三つグループを比較した結果、 なんとベルトを装着しても腰痛発症率も労働補償 申請率も減らないことがわかりました。
つまり、コルセットや腰痛ベルト、サポートベルトなどを 装着しても結果は同じでした。
このことを考えると、コルセットや腰痛ベルトが腰痛に 有効だという科学的根拠はないことが明確となりました。
腰椎椎間板ヘルニアによる腰痛にコルセットをしてもしなくてもたも同じ
たくさんの研究で腰部のコルセットや腰痛ベルトに効果があったという 証拠がなかったからです。
だからといって全部を否定するものではありません。
もし、あなた自身が、コルセットをしたほうが安心だとか、 何か腰が守られている感じがして、日常生活がよくなるなら 装着してもいいかもしれません。
私の周りでは、腰痛ベルトやコルセットをしていても、途中でしなくなる 方がけっこういらっしゃいました。
そして、また腰に不安を抱えたなら、また腰痛ベルトなどを装着 するとうこを繰り返しています。
腰痛が心理社会的因子と深く関わっていることが 最近の研究で明らかになってきていますので、 ベルトやコルセットをすることで、心のストレスを 軽減できるなら、装着してもいいかもしれませんね。
腰痛でコルセットで腰を固定し、受身的治療は慢性化させる
ここで良いお知らせがあります。
これまで、コルセットや、腰痛ベルトなどについて 書いてきました。
長期にわたるコルセットや腰痛ベルトの装着は、腹筋力と背筋力の 筋力の低下が引き起こすと考えられていましたが、 そのようなことは、まったくないことがわかってきました。
筋力の低下を引き起こすことがあるから、腰痛べルトや、サポートベルトなど あまりしない方がいいと患者さんにお伝えしてきました。
しかし、筋力の低下が起こらないのであれば、してもしなくても 大丈夫です。
腰痛ベルトやコルセットに効果が期待できなくても安全性は あるので服みたいに楽しむのはいいでしょう。
ただ、腰痛を治すためだとか、腰をサポートするために そういった意識の中で、装着することには、気をつける 必要があります。
なぜなら、受身的な方法は依存性が高くなるからです。
アメリカの医療施設のメイヨー・クリニックの丸田俊彦先生 は、痛みの受身的イメージの治療法は、痛みの慢性化を助長する 恐れがあると警告しています。
しかし、どうしても腰痛ベルトやコルセットを装着したい 場合は、ファッションのためには装着することをおすすめします。
まとめ
腰椎椎間板ヘルニアによる腰痛にコルセットや、腰痛ベルト、サポートベルト は効果はありません。
どうしてもサポートベルトや、コルセットをする場合は、腰痛を治すとか 腰を守るためにするのでなく、ファッションとしてしましょう。
効果はなくても安全性は確認されましたので、装着は楽しんで 装着してください。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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