- 脊柱管狭窄症の治療の減圧椎弓切除術をしようかどうか悩んでいる
- 腰椎すべり症で減圧椎弓手術をしようかどう悩んでいる
- 減圧椎弓切除術が効果があるのかどうか科学的にしりたい
- 脊柱菅狭窄症・腰椎すべり症で手術を勧めれているがどうしようか 悩んでいる
今回は、このような疑問に答えていきます。
本記事の内容は
- 減圧椎弓切除術とは?
- 減圧椎弓切除術の有効性は疑わしいので、できるならしない方がいい。
この記事を読むことで、
減圧椎弓切除術のことを知ることができます。 最近の研究からもその有効性に知ることができます。 後悔のない選択をするこができます。 お金もうけのための手術を避けることがでいます。
私は、治療業界に約15年携わています。 そん中で昔はけっこう腰痛があると簡単に手術をして いましたが、最近では手術をすることが 減ってきました。 手術の有効性に疑問がだんだんと出ている研究が でてきいます。 以前やむにやまれぬ事情で手術をしていると 考えていましたが、研究をの論文を見ていると 疑問がでてきます。手術をするならもう一度考えて 見て下さい。
減圧椎弓切除術とは
脊柱菅狭窄症や腰椎すべり症に行わなわれる手術があります。
減圧椎弓切除術です。
腰椎と脊柱管
腰椎には、椎体、椎弓根、横突起、椎弓、棘突起などからできています。
その腰椎に椎孔という神経の通る穴があります。その腰の骨が5個積み重なって できるトンネルを脊柱管といいます。
そのトンネルには馬尾神経が通っています。
減圧椎弓切除術の行わる背景
減圧椎弓切除術が考え出された理論背景には、 脊柱管内のスペースが狭くなると、その中を通っている 神経が圧迫されて腰や下肢に痛みがでていると考えて いるからです。
脊柱管狭窄症、腰椎すべり症、椎間板ヘルニアは この神経を圧迫して痛みを出すと考えられて きました。
この神経の圧迫がなくなれば、神経がダメージを受けずに 腰痛や下肢の痛みもなくなると考えていました。
そうしたことから、脊柱管が圧迫を受けている部位の 椎弓や棘突起を切除して広くしてあげる方法が 減圧椎弓切除術です。
この考えが正しければ、効果もあるはずですが、 実際にはそれほど効果をあるような研究は ありません。
脊柱菅狭窄症やすべり症があると行われる減圧椎弓切除術は 有効性が疑わしい
ほとんどの論文は研究デザインに不備があるため、 減圧椎弓切除術の有効性を証明するのは困難だと しています。
それを証明するいくつかの研究を紹介していきます。
アメリカのカッツらの研究
脊柱管狭窄症と診断された55歳~89歳までの腰下肢痛 患者88名を対象に追跡調査をしてました。
減圧椎弓切除術の治療成績を6年簡にわたってしました。
結果は、1年後には89%の改善率でした。それが 6年後になるとそれが57%に低下しました。
なんと17%が再手術を行っています。
これまで、減圧椎弓切除術の長期成績について 報告されてきたものよりも良くなかったと 結論がでています。
アメリカのハーコウィッツとクルツ
脊柱菅狭窄症を伴う変性すべり症患者50名を 2つのグループに分けて約3年間追跡調査して います。
- 椎弓切除に脊椎固定の併用グループ
- 椎弓切除単独グループとに分けました。
結果は、椎弓切除単独群よりも脊椎固定術併用 の方が、圧倒的に成績が良かったと報告しています。
アメリカのターナーの研究
脊柱管狭窄症に行った減圧椎弓切除術をテーマにした結果 医学論文を74件選び出しました。
その論文を厳密に検討しています。
結果は、減圧椎弓切除術によって優または良と評価 できた割合は、平均して64%だったとしています。
成績の評価は論文によって26~100%までの幅が あったりします。
このことは研究デザインに不備があったからそうです。
なので、減圧椎弓切除術の有効性を証明するのは 困難だとしています
論文のデザインですが、研究する時に自分の 治療法が効果がないとは思いたくもないし、 信じたくもないです。
やはり手術をして良くなりませんでしたとは 言えませんよね。
なので、デザインは甘さがでてきます。
私も、リハビリ関係の学会発表をする時に 集計する時いいように体裁をととのえましたからね。
難しいところです。捏造論文があっても仕方がないですね。
そんな中で評価できる研究論部を選び出したのでしょうが、 思っていたよりもなかなか良い結果ではなかったのでしょう。
このような事実から、減圧椎弓切除術 の有効性は極めて疑わしいものと考えられます
このことは、減圧椎弓切除術だけのことではなく、 腰下肢通に対して行われる手術すべてに言えます。
まとめ
減圧椎弓切除術について説明してきました。
減圧椎弓切除術とは脊柱管が狭くなることで 神経を圧迫して痛みや症状がでているので、 その狭くなっているところを手術で広くする手術です。
研究の結果は、この手術の有効性は証明できていません。
だから、やらない方がいいです。できることならやらない方がいいです。
ただ、麻痺、大小便がのコントロールができないのであれば、 やった方がいいです。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました。
参考文献 『腰痛は終わる』-これまでの常識は非常識 長谷川 淳史著 WAVE出版 『腰椎椎間板ヘルニア・要津脊柱管狭窄症』正しい治療がわかる本 東京都立多摩総合医療センター副院長 近藤泰児著 法研 『人生を変える幸せの腰痛学校』 伊藤かよこ著 プレジデント出版 [『「体の痛み」に耳をすます早わかり事典』 さかい保健整骨院代表院長 酒井慎太郎著 現代書林 『腰痛は医者の言葉を信じるな!』 伊東クリニック院長 伊東信久著 ワニブックス
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