こんにちは。
尼崎で東洋医学南整体院をやっている南です。
本日は、家族性高脂血症とLDLコレステロールについて
説明していきたいと思います。
日本で多くの人が脂質異常症というなのもとに、コレステロール低下薬を
飲まれています。ほとんどの人が必要ないのに服用されていことがあります。
全てのコレステロール低下薬が悪いわけではありません。
コレステロール低下薬を服用する必要があるかどうか
迷っている方もいるかもしれません。
見分ける一つとしてコレステロール基準値(健康診断ではなく、日本人間ドック学会など)と家族性高脂血症とがります。
薬が必要かどうかを見分けるための一つとして家族性高脂血症について
説明していきます。
家族性高脂血症であれば、コレステロール低下薬の使用は慎重にした方が良いのか分かります。
家族性(高脂血症)高コレステロール血症とは
家族性高コレステロール血症は、家族性高脂血症ともいいます。
FHと略していいます。FHとはFamilial Hypercholesterolemiaの略です。
家族性高コレステロール血症は、遺伝病です。
この病気は、血中のLDLコレステロール値が高くなったことを
知らせる受容体がないために、LDLコレステロールが必要以上に
作られてしまう遺伝病です。
そのため、LDLコレステロールや中性脂肪の値も上がってくる
病気です。
家族性高コレステロール血症の3大特徴は
1,高コレステロール血症
2,アキレス腱黄色腫
3,冠動脈硬化症(狭心症、心筋梗塞)で、特に2は他のタイプ
の脂質異常症タイプではみられません。
高コレステロール血症の種類
家族性高コレステロールにはは遺伝性の病気で、ホモ結合体とヘテロ結合体とがあります。
ヘテロとホモはギリシャ語の由来のことばです。ヘテロは「異なる」という意味であり、。
ホモは「同じ、よく似た」という意味です。
人間の遺伝子は、父親以来の遺伝子と、母親以来の遺伝子の2つが
一つになって出来ています。
LDL受容体やその働きに関わる遺伝子に関して、両親から受け継いだ
遺伝子の両方に異常がある場合をホモ接合体といいます。
ヘテロ接合体は両親のいずれか一方の遺伝子に異常がある時に
いいます。
ホモ接合体とヘテロ接合体の違い
ホモ接合体 | ヘテロ接合体 | |
発症頻度 | 16~100万に1人 | 200~500人に1人 |
コレステロール値 | 血清総コレステロール値600mg/dl以上 | 未治療時でLDLコレステロール値180mg/dl以上 |
特徴 | 新生児より高コレステロール血症が認めれれ、若年期より心筋梗塞などの冠動脈疾患のリスクが高い | 心筋梗塞などの冠動脈疾患のリスクが健常者に比べて高い |
コレステロール低下薬は必要なのか?
大櫛陽一先生の考えでは、「コレステロール値が高いことが問題になる」のは、
この家族性高高コレステロール血症の方のみと説明しています。
500人に1人の割合でいるされるヘテロ接合体の家族性高コレステロール血症でさえ、
コレステロール低下薬が必要がどうか疑問がでてきています。
最近の研究では、この遺伝病でさえも、薬でコレステロールを下げる
必要があるのかを疑わざるを得ないデータがあります。
「エンハンス」という治験において、コレステロール低下薬の効果を
調べました。その結果、コレステロールの値は下がりましたが、
心筋梗塞に関わる因子は改善しなかったという結果が出ています。
さらに、家族性高コレステロール血症の遺伝子解析をしたところ、
95種のコレステロールに関連する遺伝子のうち81種は、たとえコレステロール
や中性脂肪が高くても、心筋梗塞と無関係とわかりました。
また、残りの14種の遺伝子でも、心筋梗塞の原因となるのは「血液凝固性の異常」
が同時に起こっている場合である可能性があることが分かっています。
(Tanya m.et al.:Nature 2010;466:707-713)、(Br Heart J 1985;53:265)
こうした結果を総合すると、家族性高コレステロール血症という遺伝病があっても
必ずしもコレステロール値が高いから心筋梗塞になったとは言えないことが分かります。
家族性高コレステロール血症の場合、ひどくなると、アキレス腱などにコレステロールや
脂肪の塊ができたりします。体に脂肪のコブができてきたり、急性膵炎の危険性があったり
する場合、コレステロール低下薬によってコレステロールや中性脂肪を下げる必要があります。
大櫛陽一先生によると、たとえ家族性高コレステロール血症であっても、かなりひどくなってしまった場合のかなりレアケースを除いては、コレステロール値が高くなっても問題がないということです。薬でコレステロール値を下げる必もまったっくないのです。
終わりに
本日は、家族性高コレステロール血症について説明してきました。
ホモ接合体の家族性高コレステロール血症の方はしっかりと医師と
相談してコレステロール低下薬に服用をしましょう。
ちなみに、難病指定ですからご理解ください。
ヘテロ接合体の家族性高コレステロール血症の方は、脂肪の塊でてきたり、
急性膵炎の危険度が高くなっている時はコレステロール低下薬を飲む
必要があります。
症状がひどくなってきていない時は、しっかりと調べて薬のいらない生活を
しましょう。
それ以外に、脂質異常症、高脂血症などでコレステロール低下薬を飲まれている方は
本当に必要かどうか、現代医療に洗脳されていないか調べてください。
コレステロール低下薬の服用に似って副作用でいろいろな症状がでてきています。
長期に渡って、服用すれば、糖尿病に1.7倍になりやすかったり、睡眠障害、認知症
にばったりします。
人によっては、何もないところで転倒して、骨折したりなど事件が起きたりします。
コレステロール低下薬を飲むことで、脳細胞に必要なコレステロールが不足し、筋肉が
とけることで、筋力が低下したり、痛みがでてきます。その影響として睡眠が不足と
なりがちな生活となり、転倒して骨折ということになったりします。
本当に薬が必要かどうか、よりよい生活のためにご検討していただければと
思います。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました。
参考文献
浜 六郎(2012)『新板 のんではいけない薬-必要な薬と不要な薬』株式会社金曜日.
船瀬 俊介(2010)『クスリは飲んではいけない!?』徳間書店
長谷川淳史(2004)『長谷川淳史「腰痛」は終わる!-日本初公開!「世界の診療ガイドライン」に基づく最新の腰痛治療』
WAVE出版
伊藤かよこ(2016)『人生を変える幸せの腰痛学校-心をワクワクさせるとカラダの痛みは消える』プレジデント出版
戸山 芳昭(2004)『坐骨神経痛がわかる-中高年を悩ます「腰部脊柱管狭窄症」』法研。
穴吹 弘毅(2008)『諦めないで!その腰痛、手術なしで治る腰痛治療革命-日本初マッケンジー体操徹底図解』メディアパル
伊藤 和磨(2011)『腰痛を治す身体の使い方』池田書店
橋本 敬三(1978)『万病を治せる妙療法-温古堂先生』(社団法人)農山漁村文化協会
ジョエル・ワラック博士(獣医・自然療法医)
大櫛 陽一(2014)『コレステロール・血圧・血糖値下げるな危険!!-薬があなたの体をダメにする』永岡書店
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