- 腰痛で薬を処方をされているけどその効果は?
- 腰椎椎間板ルニアで薬を服用しているが、薬のことを知りたい?
- どんな基準で薬を処方しているのか知りたい
今回は、上に書いている疑問に答えていきます。
✓本記事の内容は
- アメリカとイギリスの腰痛ガイドラインに基づく処方順序
- 恐ろしい副作用がある薬剤
こんにちは。
尼崎で東洋医学南整体院をやっている 南です。
私は治療業界に入って約15年になります。
実際と本とは異なることが多いです。
その中で実際に良かったことを もとに記事を書いています。
アメリカとイギリスの腰痛ガイドラインに基づく処方順序
日本の腰痛のガイドラインはその他のサイトに 載っています
今回は、アメリカとイギリスの腰痛ガイドラインに 基づいて薬の処方について説明して いきます。
薬を処方される順序
腰痛の第一選択薬として進められているものです。 非ピリン系の解熱鎮痛剤で、アセトアミノフェンです。
アセトアミノフェンには、アンヒバ、アルピニー、 アスペイン、カロナ-ル、ナバ、ピリナジン、ピレチノールがあります。
抗炎症作用はないものの、 急性の痛みを和らげる効果が証明されています。
アルコールと一緒に飲まないようにする必要があります。
アルコールと一緒に飲まなければ、 副作用も少ないので、腰痛に処方されます。
第2選択薬として進められているのは、 「NSAID(エヌセイド)」(非ステロイド系抗炎症剤:Non-Steoidal Anti-Inflammatory Drugs) という消炎鎮痛剤のグループです。
プラシーボ効果と差がなかったという報告がありました。
その効果は数多くのランダム化比較試験で証明されています。 ただし、下肢の神経症状にはあまり効果がありませんでした。
副作用として胃潰瘍になりやすいことがあります。
(イブプロフェンとジクロフェナクは比較的安全とされています。)
今までの処方で効果が無かった場合に、
第3選択薬として進められているのは、 「アセトアミノフェンと弱オピオイド(リン酸コデイン)の混合薬」です。 麻薬系鎮痛剤である弱オピオイドには副作用があります。
めまい、倦怠感、集中力の低下、吐き気、便秘、眠気などの副作用があります。
どれくらい辛い副作用かというと、患者の35%の人は、 この副作用に耐えられないくらいです。
約3人に一人はこの薬を服用することをやめます。
「筋弛緩剤」(ジアゼパム、バクロフェン、ダントロレン)も よく使われます。 急性腰痛を対象にしたランダム化比較試験では、 プラシーボより効果的だという報告数多くあったりします。 NSAID(エヌセイド)より効果があるという証拠がありません。
その効果は4日~7日です。 短期間にでも、めまいや眠気、身体的依存(禁断症状を伴う依存) という副作用があります。 なので、服用するとしても1週界以内にしておくことが大切です。
恐ろしい副作用のある薬
薬を服用する場合は、副作用に見合うだけの 効果があれば、服用したほうがいいです。
副作用と比べてみ、効果がなければ、 薬を飲むこと考えましょう。
ステロイド剤について
腰痛患者にステロイド剤が処方されることがあります。 ステロイド剤は、強力な抗炎症作用があることで有名です。
腰痛患者にランダム化比較試験が行われました。
結果は、プラシーボ効果との差はありませんでした。
この結果から考えると、 強力な抗炎症作用のあるステロイドが 効かなということは 腰痛の部位に炎症がないことがはっきりしました。
腰痛は炎症によるものではないことが考えられます。
ステロイド剤副作用
ムーンフェイス(満月様顔貌)、免疫力低下、胃・十二指腸潰瘍、 糖尿病、白内障、精神障害、大腿骨骨頭壊死、血栓症などが副作用で 起こることがあります。
麻薬系鎮痛剤について
また、麻薬系鎮痛剤の「強力オピオイド(モルヒネ)」でも、 ランダム化比較試験を行われました。
結果は、アセトアミノフェンやNSAIDのような効果はありませんでした。
モルヒネといえば、がんによる疼痛コントロールに 使用される有名な薬の一つです。
それが効果がないということは、
腰痛は器質的問題ではないことを意味しているかもしれまません。
器質的疾患とは、腰椎椎間板ヘルニアや、すべり症など 骨の変形によって痛みが出ているわけではないことです。
麻薬系鎮痛剤の副作用
めまい、倦怠感、集中力低下、視力低下、眠気、吐き気、 便秘、身体的依存という危険な問題などがあります。
抗うつ剤について
また、抗うつ剤が処方されることがあります。
ランダム化比較試験ではプラシーボ効果より優れている 証拠はありませんでした。
抗うつ剤は腰痛治療には役に立たないと考えられます。
抗うつ剤の副作用について
口の渇き、眠気、便秘、起立性低血圧症などがです。
これらのことから、アメリカとイギリスの腰痛ガイドラインを もとにして考えてみると、腰痛疾患に効果があるのは 「アセトアミノフェン」と「NSAID」、 「アセトアミノフェン・弱オピオイド混合薬」、「筋弛緩剤」になります。
しかし、こういった薬を処方されても腰痛患者が減っていないということは 薬だけではどうしようもないことが考えられます。
効果のある以外の薬を処方されても効果がないばかりか副作用とも 戦う羽目になります。
薬の処方や服用には気をつけましょう。
薬の処方から、腰痛に対して考えられるがだんだんと はっきりしてきました。
腰痛は炎症によるものでは、ないこと。器質的問題つまり、骨の変形や椎間板ヘルニアなドが 原因ではないことです。
それ以外なものが腰痛の原因だと考えられます。
まとめ
本日は、腰痛に処方される薬について 説明しました。
- アメリカとイギリスの腰痛ガイドラインに基づく 説明になります。
- 副作用について説明しました。
薬を服用するときは、副作用を上回る効果がある時に 服用するのがおすすめです。
そう考えると、結局薬を飲まないようがいいと いうことになります。
習慣化した薬をやめのは、薬を飲む以前よりも 難しいですからね。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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