- 腰椎椎間板ヘルニアと言われ、腰痛をよくするために牽引治療をしているが、
本当に効果があるのか知りたい、このまま牽引治療を続けた方がいいのか? - 腰痛で牽引治療をなぜするのか・・・。
今回はこんな疑問に答えていきます。
✓本記事の内容は
- 腰椎椎間板腰痛に牽引治療は効果がない
- 腰牽引治療の成り立ち
- 腰痛治療に牽引治療をする危険性
こんにちは。
尼崎で東洋医学南整体院をやっている南です。
私は、約15年間治療業家に携わってきました。
その中で当院をご利用された頂いた方の中から、
4年間認知症だった方が改善したり、医者から治らない
と言われた血圧180が120代になったりしています。
腰痛に牽引治療は効果がない?
腰椎椎間板ヘルニアの腰痛に牽引治療は効果はありませんし、無意味です。
たくさんの研究で効果があったという証拠がないからです。
その証拠を示す研究をいくつかご紹介します。
オランダのヒュースケンスらの研究チーム
6週間以上持続する腰痛感謝151名を2つにグループに
無作為に割り付けました。
一つは、牽引治療群。
もう一つは、シャムトリートメント(見せかけの牽引)
三ヶ月後と6ヶ月後に治療内容を知らされていない
医師に患者の状態を評価してもらいました。
シャムトリートメントは、ほんのわずかな重量で
牽引しました。骨盤をかたく固定することで、牽引が
行われているように信じ込ませて行われました。
その結果、三ヶ月後と6ヶ月後のどの時点でも
2つのグループに差がありませんでした。
その評価方法の一つ、、visual analog scaleでも
ほとんど差はありませんでした。
visual analog scaleとは、最も痛いのを10として
痛みがないのが0として評価する方法です。
つまり、牽引治療してもしなかったとしても
効果が同じだったというこです。
イギリスのマシューズとヒックリングの研究
この研究でも、坐骨神経痛患者を牽引群とシャムトリートメント群に
無作為に割り付けました。
患者と医師の双方に治療内容を知らせずに牽引治療の効果を調査しました。
その結果は、両方の差には痛みや理学所見の差はありませんでした。
つまり、両方に効果は同じだったのです。
オランダのヴァン・デル・ヘイデンらの研究
頚部痛と腰痛に対する牽引をテーマにした医学論文のうち、
ランダム化比較試験を7件選び出しました。その論文を
厳密に検討しています。
その結果、どの研究論文からも牽引治療の効果は認められませんでした。
このように、牽引治療が効果があったという証拠は今の所
ありません。
牽引治療の成り立ちと目的・効果
そもそも牽引治療とはどんなものか考えていきいたいと
思います。
骨盤に固定ベルトをして、上下から持続的に牽引する
治療法です。
では何のためにこの牽引治療を行うのと言えば、
腰椎を引き伸ばして、筋肉や靭帯の緊張を和らげます。
それと同時に椎間関節を広げて椎間板の内圧を下げることで関節の動きを
良くする目的で行われます。
その結果として腰痛が軽減する効果を期待しています。
いつから牽引治療はあるのか
牽引治療は医学の父ヒポクラテスの時代にまでさかのぼることができます。
紀元前460年頃ですね。約2500年も前からずっと行われてきた
治療法です。これだけ長く行われてきたのだから効果があるに違いないと
信じ込んできているのが現状です。
実際には効果がなかったことが多くの研究の中でわかってきています。
と言いつつも、私も牽引治療を何度か病院で働いていた時に
試したことがあります。
少し疲れた時にやってみました。
牽引治療をやってみると確かに、
腰痛に効果があるような錯覚に
陥ります。
牽引治療後は、腰が何かすっとした感じが
しました。
思い込みもあり、この牽引治療じたいに
お金がかかっている反面、効果がないとは
思えなかったです。
それに実際にこの牽引治療を好きな患者さんも
いらっしゃったので、効果があるものと
思ってしました。
実際には精神的な作用のほうが大きいのでしょう。
腰痛の牽引治療の危険性
牽引治療は確かに、効果があるような感じがしました。
何も効果がなかったても、危険性がなければ
そのまま行ってもいいのかと思っていました。
なので、効果がなかったとしても、顧客満足UP
をするためにあったほうが良いのではないかとさえ
考えていました。
しかし、骨盤牽引には、筋力低下や骨萎縮、下肢の血栓性静脈炎などの
合併症がり、逆さ吊り牽引では、眼球内圧の亢進や血圧が高くなる危険性が
指摘されています。
イギリスの診療ガイドライン
イギリスのガイドラインでは、入院させて牽引治療をすることは
関節のこわばりや筋肉の萎縮などの危険があると報告しています。
その他、骨密度の低下、床ずれ、血栓塞栓症などにもなることが
あります。
腰痛治療に牽引治療をすることは、危険と考えられます。
まとめ
以上、腰椎椎間板ヘルニアによる腰痛に牽引治療は
効果がありませんし、無意味です。
むしろ、危険でさえあるかもしれません。
しかし、今でも病院でも行われていのが現状です。
病院や整骨院でも牽引治療を取り入れた以上、
使わなければなりません。
お金がかかっている以上、仕方ないことです。
この記事を読まれた方は本当のことを知っていただき
本当に必要かどうか検討していただければ
と思います。
本日も最後までご覧いただきありがとうごいました。
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