こんにちは。
尼崎で東洋医学南整体院をやっている南です。
本日は、欧米の医学である自然治癒力を活かす医学・西洋医学と東洋医学について
説明していきたいと思います。
西洋医学といえば、手術・薬物療法のみがあると思っている人が
いますが、実は西洋医学にもいろいろな種類の治療法が
あります。
薬物療法は基本的には人間の自己治癒力を弱めます。
はたして欧米に手術・薬物療法それだけだったのか、人間の治癒力を活かす医学は
なかったのか?欧米に人間の治癒力を引き出す治療法があるならどんな治療法なのかに
ついて説明してきたいと思います。
なぜ、今の西洋医学がこんなにも発達したのか?
戦争に最も役に立つ医学だったからです。
野戦病院からの発達した近代医学です。
森下敬一博士「近代医学は野戦病院の医学なんです・・・」
と言っています。
19世紀、近代医学の形成期には、まさに欧州一帯は戦争が多くありました。
たとえばクリミア戦争(1853~)、ドイツ帝国統一の普仏戦争(1870~)などです。
「野戦病院てのは、弾に当たったり手や足を負傷した兵士が担ぎこまれる。
弾を取り出したり傷を縫ったりしておけば、若い兵隊は回復する。
また戦場に送り出す。だから近代医学のツールは戦場医学なんです。
野戦病院には、糖尿病患者も心臓病の患者もいません。鉄砲玉が飛び交っているところで、
そんな治療やってる暇ありません。ところが、われわれはナイチンゲールにだまされちまった(笑)」と
森下敬一博士は言っています。
ナイチンゲールは1854年、クリミア戦争の悲惨さに胸を打たれ、
三八人の看護師を引き連れて現地の野戦病院に身を投じました。
その献身的働きは医療の希望の光として、称賛されました。しかし、
彼女が身を捧げたのは戦争医療だったのです。
だから、近代医学では救命医療だけは発達しました。消毒、麻酔、外科手術、さらに義足、義手など。
これらは、皮肉なことに硝煙の臭いがたちこめた戦場医学から発達したものです。
現代の西洋医学が発達したのは戦争で治してまた戦ってもらうための医学なのです。
なので、しっかりと人間の体を自己治癒力を引き出して治す医学ではありません。
その場だけをどうにかできればいいのです。この医学をアロパシー(逆症療法)といいます。
アロパシー療法はそこにでた症状だけをどうにかする治療法です。
例えば、熱がでれば、解熱剤で熱をさげ、下痢をすれば、下痢止めをし、痛みがであれば、
痛みどめをする方法です。症状とは逆のことをします。
もちろん、戦争時であれば、その場だけをとりあえずどうにかしようとする
必要がありますが、今の病気はほとんどが急性病ではなく、慢性病が
多くなってきています。
なので、アロパシー(逆症療法)ではなく、しっかりと人間の体に
寄り添った治療法が必要ではないでしょうか?
だから九割の慢性病は現代医学では治せない
「現代医学で治せるのは救急車の1割のみ。九割の慢性患者は治せません。」。
代替医療の実践で知られる鶴見隆史医師は断言しています。
さらに安保教授、メンデルソン医師(前述)など内外の良心な医師たちは、
現代医学の「九割無効論」を、いささか苦渋に満ちた表現で認めています。
アロパシー(逆症療法)は、救命医療の分野では、その威力を発揮します。
まず、麻酔治療。これより外科手術は格段の進歩を遂げました。
また、抗生物質など感染症の防止、撲滅なども薬物療法の成果と評価できます。
それにより、乳児死亡率などを激減させることに成功しました。まさに救命医療の勝利です。
ただし、クスリは匙かげん、人かげん、時かげん、といわれています。
絶妙のタイミングで投与してこそ、効能を発揮するものです。
患者を”薬漬け”にするほど儲かる「出来高払い制」の下、
利益をあげるための薬漬け治療では、薬物療法のメリットなど活かしようもありません。
欧米の自己治癒力を引き出す治療法
欧米には5つの治療法があります。
五流派ー①自然、②整体、③心理、④同種、⑤薬物・・・・療法
19世紀初頭までのヨーロッパには、5つの医学流派が共存していた。
それはー①ナチュロパシー(自然療法)、②オステオパシー(整体療法)、
③サイコパシー(心理療法)、④ホメオパシー(同種療法)、⑤アロパシー(薬物療法)
①は食事療法を基本とする自然な療法。②は体の歪みを正す。③は心の苦悩・不安などを癒やす。
④は漢方同様、自然治癒力を高める療法。
そして、最後の⑤は説明したとおりの逆症療法である。
①②③④は、いずれも自然治癒力を助ける療法です。つまり、振り子を早く正常な位置に戻す。
ただ、⑤だけは、逆。自然治癒力に逆らう療法だから、症状は消えても病気は治らない。
五流派のなかでは、もっとも非科学的であり、非医学的です。
ところが不可解なことに現代医学では①②③④は追放され、⑤のみが主流となっています。
不可解・・・?
なぜ⑤アロパシー(逆症療法)のみが生き残ったのか?
19世紀半ば、産業革命の進展とともに石油化学工業が発達してきた。いわゆる石油
メジャーの台頭である。重ねてプロイセンの鉄血宰相ビスマルクがドイツ帝国を統一。
その国家権力と石油権力に加えて医学権力の三位一体が薬物療法を推進した。
つまり、薬物療法によって、国家を超えて世界の医療利権の独占を企てたのだ。
”かれら”によって①~④の療法は邪魔者であり、これらに「迷信」「非科学」「違法」のレッテルを貼って、
徹底的に弾圧、排斥、追放した。
こうしてドイツ”近代医学”は確率したのだ。
それは欧米列強の帝国の台頭と軌を一にしていた。
その体外侵略の勢いとともに”近代医学”(薬物療法)は、
全世界へと進出し医学市場を制覇していった。
東洋医学と五流派との比較
五流派には①、ナチュロパシー(自然療法)②オステオパシー(整体療法)③サイコパシー(心理療法)④ホメオパシー(同種療法)⑤アロパシー(逆症療法)
①~④に関しては人間の自己治癒力に働きかけ、治すものです。⑤に関して、症状を取り除くということに一貫しています。
東洋医学の考えでは、⑤のことを対症療法といいます。
アロパシーとは対症療法です。
①欧米のナチュロパーは東洋医学では昔ながらの和食、インド医学のアーユルヴェーダなどがあります。
②欧米のオステオパシー(整体療法)は東洋医学の導引按蹻や、インド医学のアーユルヴェーダがあります。
③欧米のサイコパシー(心理療法)は東洋にある瞑想や祝由科があります。
④ホメオパシー(同種療法)は漢方薬があります。
⑤アロパシー(逆症療法)は、東洋医学では対処療法があります。
東洋医学にも、欧米の5流派に匹敵する施術法があるということが
わかります。
終わりに
欧米の医学である自然治癒力活かす医学・西洋医学と東洋医学について
説明してきました。
特に、これらの治療法をうまく組み合わせることによって
自己治癒力が働きます。
どの治療法が1番にいいのかと考えがちですが、
なるべく多くの治療法を組み合わせることが
もっとも効果を発揮します。
なぜなら、一つの治療法ばかりに取り組むと、人間の体は刺激に慣れてしますので、
始めの時は効果を発揮してくれますが、だんだんと効果がでなくなってくるからです。
また、異なる刺激を行うことによって、効果がでてきます。
慣れたら、変える、慣れたら変えるです。
やはり総合的に、多くの視点でもって捉えることの大切さ改めて
しることができました。
最後までごらんいただきありがとうございました。
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