インターネットにたくさんの医療情報が
錯綜しています。どれが本当に役立つもの
なのかを見分ける能力が問われいます。
この記事では医療におけるエビデンスについて
説明していきます。
医療におけるエビデンスの始まり
1991年、医療界にEBM(Evidence-Based Medicine(エビデンス・ベースドゥ・メディスン):根拠に基づく医療)
という考え方が生まれました。カナダのマクマスター大学のゴードン・ガイアット(Gordon Guyatt)が
言い始めたまいた。情報がたくさんありすぎて、どの医療が本当に効果があるのか
混乱したためです。
エビデンスとは、根拠という意味があり、EBMとは根拠に基づく医療という意味です。
医療の現場にでると、時々何の根拠もなく診断や治療が行われています。
治療者個人の知識や経験、あるいは、そこの施設の慣習で行われた
します。さらに動物実験で得られたデータをもとに、人間にあてはめたり
します。権威者の意見をそのまま鵜呑みにして行われたりします。
これは医療を利用する人にとって大変不都合な結果を招くことが
あります。なぜなら、効果や根拠のないだけでなく、有害な治療や
選択せまられるからです。
EBMは、現時点で現時点で可能な限りの科学的根拠に基づく医療を
提供するために、受けるためにも大切な考えです。
医療の科学的根拠とは何
科学的根拠とは、エビデンスレベル(証拠としての信頼度)が高ければ高いほどいいと
いうことではなりでしょうか。
情報が溢れるこの時代において、確かな情報をを集め、活かすために、
治療者と患者が共通の医療情報を共有するために、エビデンスレベルを
知る必要があります。
エビデンスレベルの高い医療情報かどうかを見分けることが
できれば、確かな医療を選択できます。
科学的根拠としての信頼度が高い研究
信頼度 | エビデンスの種類 |
レベル1 | メタ分析 |
レベル2 | 二重盲検法を用いた無作為対照試験 |
レベル3 | 無作為対照試験 |
レベル4 | コホート研究 |
レベル5 | 二重盲検法を用いた非無作為対照試験 |
レベル6 | 非無作為対照試験 |
レベル7 | 症例対照研究 |
レベル8 | 複数の症例報告 |
レベル9 | 症例報告 |
レベル10 | 治療者の個人的な知識や経験 |
レベル11 | 動物実験 |
レベル12 | 患者の個人的な体験 |
これらの用語について簡単に説明していきます。
症例報告:個々の症例を報告です。珍しいケースや失敗例などの経験を紹介することで、
今後の研究や診療に活かそうするものです。
症例対照研究:「後ろ向き研究」と呼ばれることもあり、すでに病気にかかった患者と
年齢や性別などが同じ様な健常者を対象に、病気と考えられる因子を過去にさかのぼって
比較調査する研究です。
非無作為対照試験:無作為に割り付けされていない臨床試験で、患者を本物の治療を加えた群(介入群)と
プラシーボ(ニセ薬)や従来の治療群(対照群)などに分け、各群の治療成績を比較調査する方法。
二重盲検法:ある治療法の効果を調べる際、患者が受ける治療が本物か、効果のないプラシーボ、
あるいは、シャムトリートメント(見せかけの治療)なのか、治療者にも患者にもわからないように
行う臨床試験。
どのような治療法であれ、治療者と患者の精神が反映されます。両者を二重のカーテンで遮り、それを
第三者が評価します。治療成績に影響を与える心理的影響を排除する方法です。
コホート研究:多数の集団(数千人から数万人)を対象に、ある因子が身体に及ぼす影響を
長期間(数年から数十年)にわたって追跡調査し、その因子と健康や病気との因果関係を
分析する方法です。前向き研究ともいいます。
無作為対照試験:患者を本物の治療を加えた群(介入群)とプラシーボや従来の治療群(対照群)
とに無作為に割り付けし、治療成績を比較調査する方法です。
メタ分析:ある特定のテーマに関して行われた過去の研究データを収集し、様々な角度から批判的に
検討する方法です。
検討対象となる研究は、無作為対照試験、レベル3以上の研究がいいとされいます。
まとめ
本日は、医療のエビデンスについて、説明しました。
EBMからエビデンスレベルまで説味してきましたがいかがだったでしょうか?
医療のエビデンスレベルまで調べ、納得できる医療のためにお役に立てていただければと
嬉しく思います。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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